タイ・バンコクに出店ラッシュ!北朝鮮レストランの“おもてなし”

【アツいアジアから旬ネタ直送「亜細亜スポーツ」】ミサイル問題で最近もお騒がせの北朝鮮だが、その製造費の一部を稼ぎ出しているという疑惑を持たれるのが、アジア各国にある北朝鮮レストランだ。中国をはじめ、ベトナム、カンボジアなどで展開。現地企業との合弁という形を取るが、利益は祖国へ還元され、貴重な外貨獲得手段になっている。客の多くは韓国人のビジネスマンや観光客で、最大の売りは北朝鮮美女たちによる接客とショーだ。「彼女たちは平壌で歌やダンス、語学の特訓を受けたエリート。普段はウエートレスとして愛想を振りまいてるが、その国の政府高官を相手にハニートラップを仕掛けているという噂は絶えない」とは北朝鮮問題に詳しい記者。そんな“北レス”がタイ・バンコクに相次ぎ開店した。「いずれも日本人居住者の多いスクンビット通りにできた。オンヌット、エカマイ、そして特に日本人が多く住むプロンポン地区のソイ26という通りにも」(地元在住者) バンコクに以前あった大型店舗は経営難から撤退したのに、ここへきて3店舗とは一体なぜ?「北朝鮮は外貨獲得に躍起といわれ、進出エリアからして日本人の財布狙いなのは明らか。ただ、ランチ営業までしてチョゴリ姿の美女が店頭で客引きしている姿はほほ笑ましく『一部の幹部が資本主義に走っているのでは』という声もある」と前出記者。 プロンポンの「平壌玉流レストラン」に潜入した。ウエートレスは5人ほどで、みんな英語が堪能。日本語が分かる20代前半とおぼしきユイさんは、付っきりで接客してくれた。聞けば「お客さまの70%が日本人」だという。焼き肉、冷麺、キムチ、マツタケのほか、刺し身やうどん、お好み焼きなど日本人を意識した品揃えで、メニューには日本語が併記されている。 ふた昔前の洋食店のウエートレス風の格好が、ショータイムになるとチマチョゴリ、また韓流アイドルばりのミニスカボディコン姿に変身する。日本人向けにテレサ・テンや松田聖子の歌を熱唱し、英語のポップスなど“敵性音楽”まで披露する。1時間ほど続くショーの最後は、客の手を取りステージへ上げてのダンスタイム。うまく踊れないオジサンには、手をつなぎステップをレクチャーしてくれる。“近くて遠い国”の美女と触れ合えると現地日本人社会では早くも評判で、ある駐在員は「風俗よりもはるかに興奮する」と鼻の下を伸ばす。 ただ「LINEは教えてくれないし『彼氏にして』って頼んだら『いいわよ。でも11番目ね』だって。ガードが堅い」と先月訪問した日本人旅行者(55)。「女の子3人に1000バーツ(約3333円)ずつチップあげたら、ポケットにしまわず、店の貯金箱にみんな入れてた。俺の金がミサイル代になっちゃった」と嘆いた。☆室橋裕和(むろはし・ひろかず)=1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め周辺国も飛び回る。3年前に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。

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