「まんこ触りたくない」潔癖症の風俗客|サイゾーウーマン

――男が、恋人や友人ではない、風俗嬢にしか見せない姿や感情はどんなものだろうか。セックスをした「他人」だけに見せる、男たちの情けなさ、みっともなさ、滑稽さ、そして優しさをアラフォー風俗嬢がつづります。
Photo by Yuliya Libkina from Flickr
 どんどんプレイがハードになっていく風俗業界。特にデリヘルが増えすぎて、風俗店が飽和状態となり、生き残るためには料金を下げるか無料でいかにハードなサービスを売るかで店側も必死。
 洗っていないちんこをフェラするいわゆる即尺、口内発射をさせたりそのまま精子をごっくん飲まされたり。強制ではないが、できる女の子は無料のオプションとして付けて、というものの中にアナルファックや浣腸、脱糞の項目がある店にいたこともある。ハードな行為だからオプションとして売ることができていたことが、今では基本プレイに組み込まれていることが多いように感じる。ちんこの先端から出てきた我慢汁をまんこに擦り付けてくるなんとも不衛生な人も結構いる。
 よりハードで不衛生なプレイが増している風俗業界だけど、潔癖症で性病が怖くてたまらないといった、若いお兄さんがソープへやって来た。
 部屋に入ってもまったく触れてこないし、あまり触ってもほしくないみたい。服を脱がせるお手伝いをしようとしたら、触らないでと言わんばかりに拒まれた。ご挨拶も早々に「風俗で働いてて病気とか怖くないんですか?」とか、聞いてくる。
 「病気が不安なので、僕は保健所の性病の無料検診によく行くんですよ」って、ずっと性病が不安だという話ばかり。定期検査に行くことは素晴らしいけれど、性病にビクビクしながら風俗来るならやめたらいいのに。もう遊ぶと決めたのなら、せっかく高いお金を払うのだから、潔く遊ばないと。ちゃんと定期検査もしているのだったら尚更。
 そもそも潔癖症の人が風俗に来るといのも、矛盾のような気もする。気をつけていたって、もらう時は何したってもらってしまう、運の悪い時もある。でも、このお兄さんは潔くなかった。
 服を脱ぎ、シャワーを浴びて、湯船に浸かりながら歯磨き。イソジンの入ったコップでうがいをする。一通り洗い終わったら、私も一緒に湯船に浸かりキスをしてみた。すると、まだ軽いキスをしただけなのに、
「すみません、イソジンもう一回もらえませんか?」
「え? 今うがいしたばかりじゃない!?」
「だって、ばい菌が……」
 え? 今なんて? もう絶句。
「今またイソジンしたって、これからプレイするんだから、全部終わるまで我慢したら?」
 思わず、呆れながらも真面目に答える私。本当は、こんな失礼なことを言われたらプレイを中断したっていいくらいだったかもしれない。でも、ド真面目すぎる私は罵倒されようが貶されようが、きちんと仕事はこなす性格だ。
 それにしても生まれて初めてだよ……キスして、ばいきんまん扱いされたの。いくら風俗嬢でも傷ついた。想定外の発言で、デブとかブスとか言われるより、はるかに傷ついた。

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