【高論卓説】“インド洋の真珠”スリランカ争奪戦 中国企業が先手、日米は本腰を (1/3ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)

 スリランカ人ガイドの客引きに「ニーハオ」と何度、話しかけられたことか。なまじ中国語ができるので中国語で返すと、ものすごく達者な中国語で「私がガイドをすれば3時間の行列が30分で済むよ」などと勧誘される。 「インド洋の真珠」と呼ばれるスリランカ。古代仏教遺跡が集中する中部地区を代表するシーギリヤ・ロックという巨大岩石宮殿遺跡で、ひたすら中国人に間違えられて面食らった。どこに行っても、中国、中国、中国である。 民族・宗教対立を原因とする長年の内戦に苦しみ、世界の潮流から取り残されていたスリランカだが、内戦は2009年にようやく終結。北海道ほどの広さの島は、もとより、インド洋のシーレーン中継地という要衝である。人口2100万人の教育水準はすこぶる高く、勤勉でまじめな国民性。国土は緑豊かで世界遺産級の観光資源も多い。欧米からはいま、伝統医療・アーユルヴェーダの治療や美しいビーチを求めてスリランカにバカンス客が殺到している。大航海時代にコショウやシナモンの交易で栄えた島国はいま、待ち望んだテイクオフの時期を迎えている。 飛翔(ひしょう)の手助けをしようと真っ先に手を挙げたのが中国だ。中印関係は領土問題を含めて敵対的な状態にある。そのインドのはらわたを食いちぎるような位置にあるスリランカに中国は深い楔(くさび)を打ち込んだ。インドはもちろん心穏やかではない。
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